今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
「なにがあっても、絶対お兄ちゃんが助けてやるからな。……あいつには頼るなよ」

 真面目な顔で付け加えられたひと言のせいで、エステルは思わずむせてしまった。

(ゼファーもゼファーで、頼らないと拗ねちゃうからなぁ)

 張本人は賑やかな時間を嫌って外に出ている。

(また後でサンドイッチを作ってあげようっと。お兄ちゃんには内緒で)

 椅子に座ったまま、エステルは床に届かない足をぷらぷらさせた。
< 419 / 443 >

この作品をシェア

pagetop