冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「話せません……。しかし、俺は強くならなければならないんです。償いのために」
話では、彼は何度も生徒会室を訪れていたようですが、その度に門前払いされていたようで、少し憐れに思い私は彼の力を見ることにしました。
「ならば、少し手合わせしてみますか。魔法は使えるのですか?」
「ええ、まだ未熟ですが」
まだ朝早く、あまり人もいない場内で彼と私は向かい合います。
鎧がわりに魔力で体を覆い、互いに携えた木剣の先を一度触れ合わせると、早速手合わせを開始しました。
しかしその結果……大きく手加減したにもかかわらず、数秒後彼は地面に這いつくばっていた。魔法の技術は目を見張るものがあったものの、体の動きの方はまるで基礎が身に付いていない、騎士を志すものとは思えないおろそかなものだった。
「話にもなりませんね」
話では、彼は何度も生徒会室を訪れていたようですが、その度に門前払いされていたようで、少し憐れに思い私は彼の力を見ることにしました。
「ならば、少し手合わせしてみますか。魔法は使えるのですか?」
「ええ、まだ未熟ですが」
まだ朝早く、あまり人もいない場内で彼と私は向かい合います。
鎧がわりに魔力で体を覆い、互いに携えた木剣の先を一度触れ合わせると、早速手合わせを開始しました。
しかしその結果……大きく手加減したにもかかわらず、数秒後彼は地面に這いつくばっていた。魔法の技術は目を見張るものがあったものの、体の動きの方はまるで基礎が身に付いていない、騎士を志すものとは思えないおろそかなものだった。
「話にもなりませんね」