冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
(やはり、まだあまり元気が無いな……)
落ち着かない様子で視線を足元にうろつかせる彼女が、時折こちらの顔色を窺おうとしているのは、心配が先に立つ証だろう。椅子を勧めたキースに礼を言うとセシリーは目の前にちょこんと座ったので、リュアンはおっかなびっくり声を掛ける。
「あ~……よく来たな。まあ、楽にしてくれ」
「ど、どうも。お、お見舞です……これ、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
「怪我、どうですか? どこか違和感が残ってたりは?」
贈答用のお菓子を受け取ると、セシリーは遠慮がちに微笑んでくれた。リュアンは彼女に心配かけまいとベッドから立ち上がり、体を伸ばして見せる。
「もう、何も問題ないからな。あまり病人扱いしてくれなくていい。これでも騎士団長だ……あれくらいの怪我、もう治った。キースがうるさいから大人しくしてるだけで、明日くらいには戻るさ」
「そういう事言うと思ってました。駄目ですよ、これから治るまで私、見張りに来ますからね。ロージーさんや皆から頼まれたんですから」
落ち着かない様子で視線を足元にうろつかせる彼女が、時折こちらの顔色を窺おうとしているのは、心配が先に立つ証だろう。椅子を勧めたキースに礼を言うとセシリーは目の前にちょこんと座ったので、リュアンはおっかなびっくり声を掛ける。
「あ~……よく来たな。まあ、楽にしてくれ」
「ど、どうも。お、お見舞です……これ、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
「怪我、どうですか? どこか違和感が残ってたりは?」
贈答用のお菓子を受け取ると、セシリーは遠慮がちに微笑んでくれた。リュアンは彼女に心配かけまいとベッドから立ち上がり、体を伸ばして見せる。
「もう、何も問題ないからな。あまり病人扱いしてくれなくていい。これでも騎士団長だ……あれくらいの怪我、もう治った。キースがうるさいから大人しくしてるだけで、明日くらいには戻るさ」
「そういう事言うと思ってました。駄目ですよ、これから治るまで私、見張りに来ますからね。ロージーさんや皆から頼まれたんですから」