冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「あいつらめ……。まあいい、それよりセシリー、お前こそ体にどこか違和感はないか? お前が庇ってくれた後のこと、あんまりよく覚えてなくてな。お前を止めたって聞いたが、俺……お前に何をしたんだっけ?」
これは本当のことだ。セシリーに異変が起き、地面が揺れ始めた後必死に体を起こそうとしていたが、その後どうなったのか。何か心地よい温かさと、ほのかにいい香りがしていたような気はするのだが……。
それを聞くと彼女はみるみる真っ赤になり、顔を背けてしまう。
「えっ!? そっそれは……ですね。こう、後ろから」
「後ろから?」
「こう……包んで、ぎゅって……あっためてくれまして」
「なんだ? よく聞こえんぞ……パン生地でも捏ねてたのか?」
「え~と……」
何やら恥ずかしそうなセシリーに横目で助けを求められたキースだったが、彼は苦笑しながら逃げるように帰りの挨拶を口にする。
これは本当のことだ。セシリーに異変が起き、地面が揺れ始めた後必死に体を起こそうとしていたが、その後どうなったのか。何か心地よい温かさと、ほのかにいい香りがしていたような気はするのだが……。
それを聞くと彼女はみるみる真っ赤になり、顔を背けてしまう。
「えっ!? そっそれは……ですね。こう、後ろから」
「後ろから?」
「こう……包んで、ぎゅって……あっためてくれまして」
「なんだ? よく聞こえんぞ……パン生地でも捏ねてたのか?」
「え~と……」
何やら恥ずかしそうなセシリーに横目で助けを求められたキースだったが、彼は苦笑しながら逃げるように帰りの挨拶を口にする。