□TRIFLE□編集者は恋をする□
私はいつもこんな表情で片桐を見ているの?
片桐の持つカメラ越しに映る私は、自分じゃないみたいだった。
頬が今にも発火しそうに熱くなる。
全身の血が頭に上ってきて、くらくらした。
そこに映る私は、片桐が好きでしょうがないという顔をしていた。
恋愛なんて興味が無い、ちょっと前まではそんな事を言っていたのに、目の前にいる彼の事が、好きで好きでたまらないという顔をして、写真の中に納まっていた。
片桐は、一体どんな気持ちでファインダーを覗いてシャッターを切ったんだろう。
無自覚の恋愛感情を目の前に叩きつけられた気分だ。
熱い頬を両手で覆いながら、わざわざこんな写真を見せてきた三浦くんの事を睨む。
動揺する私を面白がるように三浦くんは小さく眉を上げて笑った。