□TRIFLE□編集者は恋をする□
 





印刷所の営業の中野さんに電話をして、このページの掲載店が差し替えになった事を謝り、朝一で入稿できるように原稿の準備をする。

フロアにはもう誰もいなくて、私の打つキーボードの音だけが響いていた。

「えっと、20w×18Lだから……」

ぶつぶつ独り言を言いながら一人仕事をしていると、ガタンと思の音がした。
誰だろう、こんな時間に。
そう思い顔を上げると、そこには片桐がいた。

「あ……」

驚きで声を無くした私を見て、片桐は小さく首をかしげる。

「どうしたんだ。そんな顔して」

「そんな顔って……」

「思いきり落ち込んだ顔をしてる」

ひと目見ただけでばれてしまうくらい、私は落ち込んだ顔をしてるのか。
そう思いため息をつく。

「前に言ってたニューオープンのページ、差し替えるの忘れてて」

「あぁ、悪い。やっぱり俺がやっておけばよかったな」

「ううん。悪いのは私だから……」

無理に笑顔を作った私に片桐は小さくため息をつく。

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