おいらんっ道中らナイス!
教授
 その晩。


 先生の書斎で
忍は
その日書き上げたものを、
読み上げた。


「よく出来てますね


 ところで君は
 雪が熱いということを
 知っているかい?

 雪はね、

 あまりに温度が低いから。


 触れると

 自分自身の熱を感じさせてくれ
 る。

 雪に触れるとね、熱いんだよ。


 今度
 寒い季節に、
 試してごらん


 今夜は、
 少々くたびれた。

 もう休ませて貰っても
 いい、かな?」



 一通り聴き終え、
話し終えると
先生は。

たもとから薬瓶を取出し。

一粒口に放り込むと、
そのまま籐のソファーで、
目を閉じてしまった。



 忍は

先生の寝息を確かめ。


そっと毛布をかけ
書斎を後にした。
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