俺様王太子に拾われた崖っぷち令嬢、お飾り側妃になる…はずが溺愛されてます!?
いったい何の話をしているのか、本当にさっぱりわからない。そもそも、ブルーノとローラが親しくしていること自体、今日初めて知った。
これまで、婚約者である自分を差し置いてふたりで親しくしていたのだろうか? それこそ、ひどい裏切り行為だ。
「嘘っ!」
そのとき、ブルーノの腕にしっかりとしがみついていたローラが声を上げた。
「あんな酷いことをした上に記憶にないだなんて──。その髪飾りだって、わたくしから奪い取ったものではありませんかっ! 母の形見だったのに……」
そう訴えるローラは、大きな青色の目から大粒の涙をぽろぽろとこぼす。
「奪い取った? 形見? 何を言っているの?」
ベアトリスは唖然として聞き返す。
全てが初耳だ。
この髪飾りは、ローラがベアトリスに『結婚のお祝いよ。ベアティに似合うと思って、選んだの』と言ってプレゼントしてくれたものだ。ローラの母の形見は翡翠のネックレスだと聞いたのを記憶している。
「わたくし、ベアティのことをずっと大切な友達だと思っていたのに……」
涙流しながら胸に手を当てて訴える姿は周囲の同情心を煽るには十分だ。その場の雰囲気が、一気にベアトリスが悪者であるかのような流れになった。
これまで、婚約者である自分を差し置いてふたりで親しくしていたのだろうか? それこそ、ひどい裏切り行為だ。
「嘘っ!」
そのとき、ブルーノの腕にしっかりとしがみついていたローラが声を上げた。
「あんな酷いことをした上に記憶にないだなんて──。その髪飾りだって、わたくしから奪い取ったものではありませんかっ! 母の形見だったのに……」
そう訴えるローラは、大きな青色の目から大粒の涙をぽろぽろとこぼす。
「奪い取った? 形見? 何を言っているの?」
ベアトリスは唖然として聞き返す。
全てが初耳だ。
この髪飾りは、ローラがベアトリスに『結婚のお祝いよ。ベアティに似合うと思って、選んだの』と言ってプレゼントしてくれたものだ。ローラの母の形見は翡翠のネックレスだと聞いたのを記憶している。
「わたくし、ベアティのことをずっと大切な友達だと思っていたのに……」
涙流しながら胸に手を当てて訴える姿は周囲の同情心を煽るには十分だ。その場の雰囲気が、一気にベアトリスが悪者であるかのような流れになった。