初恋の彼の極秘任務!?

「うん。ほんとだよ。大和くん、女子から大人気だから……私なんかが好きになっちゃダメだって思ってたの。……最初は、怖かったし、自分はアンドロイドだとか言い出すし、わけ分からなかったけど、でも……クラスの女の子たちに呼び出されたときに、助けてくれたでしょ？　あの時くらいから、気になってたの！」

　今までにないくらいの勇気を出して、大和くんの目を見て、きちんと気持ちを伝えることができた。
　それだけで、私はもう胸がいっぱいだ。

　なのに、大和くんは、そんな私の気持ちなんて知らないわけで。


　──グイッ。


　大和くんは、私の腕をつかんで、自分のほうへと引き寄せた。

　あっ、もしかしてこれもデータ上の組み込まれた行動とか？