初恋の彼の極秘任務!?
 何をされても【データ】がついてまわるから、大和くん自身の行動なのか、データ上なのか分からない。

 でもなんか、すっごく力強く抱きしめられてることだけは分かった。

「相沢さん、こんなことされるの……嫌?」
「ううん。嫌じゃない、けど……恥ずかしい」

 そう言うと、ポンポンと頭を二回なでられた。

 大和くんのほうが私より身長が高いため、少し見上げてみると、彼の耳が真っ赤だった。
 もしかして、大和くんも恥ずかしいのかな?

 だとしたら、これはデータ上の行動じゃなくて、大和くん自身の行動なのかもしれない。

< 107 / 113 >

この作品をシェア

pagetop