契約妻失格と言った俺様御曹司の溺愛が溢れて満たされました【憧れシンデレラシリーズ】
「でも、どうしたらいいのでしょう?」
 
突然突きつけられた契約終了の危機に、楓は少し弱気になって問いかける。

できるものならば、回避したかった。
 
どうやら彼としてもすぐに契約を終了させるつもりはなかったようだ。それでいいというように頷いた。

「君には俺の妻に相応しい女になってもらう。見た目や服装や振る舞い、なにもかもだ。誰から見ても本物の夫婦だと思われるくらいの」

「本物の……」
 
楓が呟くと、和樹が立ち上がった。

「帰るぞ。さっそく、今日から実行してもらう」

 
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