契約妻失格と言った俺様御曹司の溺愛が溢れて満たされました【憧れシンデレラシリーズ】
せっかく恥を忍んで言ったのに、まったく意に介さない彼に楓は慌てて口を開いた。
「無理です。私、選べません。アクセサリーは許してください」
「ダメだ」
和樹が首を横に振った。
「アクセサリーもちゃんと着けろ。"なにがアクセサリーは許して"だ。洋服もほとんど俺が選んでやったんだろう。次は自分で選ぶんだ」
「そんな……」
楓が眉尻を下げた時。
「お待たせいたしました」
スタッフが戻ってきて、アクセサリーケースを、楓の前で開いた。
「この辺りのラインはお石ではなくゴールドのよさを前面に押し出したデザインです。お石の輝きが抑えられる分さりげなく着けられるので人気です」
ずらりと並ぶネックレスは、確かに石の輝きは抑えられてはいるが、その分ゴールドか輝きを放っている。
助けを求めるように和樹を見るが、彼は眉を上げて首を傾げただけだった。
目が、"やってみろ"と言っている。
でも命令していると言うよりは、どこか面白がっているようだった。
仕方なく楓は並べられたネックレスに視線を落とす。
はっきり言ってどうやって選べばいいのか見当がつかなかった。
……でも。ひとつのネックレスが目に留まり呟いた。
「これ、クローバー?」
ハート型の葉っぱが三つ広がっている可愛らしいデザインだ。
でも三つ葉というのが意外だった。
幸運という花言葉がある四つ葉は、デザインとしてよく見るが、三つ葉は珍しい。
「無理です。私、選べません。アクセサリーは許してください」
「ダメだ」
和樹が首を横に振った。
「アクセサリーもちゃんと着けろ。"なにがアクセサリーは許して"だ。洋服もほとんど俺が選んでやったんだろう。次は自分で選ぶんだ」
「そんな……」
楓が眉尻を下げた時。
「お待たせいたしました」
スタッフが戻ってきて、アクセサリーケースを、楓の前で開いた。
「この辺りのラインはお石ではなくゴールドのよさを前面に押し出したデザインです。お石の輝きが抑えられる分さりげなく着けられるので人気です」
ずらりと並ぶネックレスは、確かに石の輝きは抑えられてはいるが、その分ゴールドか輝きを放っている。
助けを求めるように和樹を見るが、彼は眉を上げて首を傾げただけだった。
目が、"やってみろ"と言っている。
でも命令していると言うよりは、どこか面白がっているようだった。
仕方なく楓は並べられたネックレスに視線を落とす。
はっきり言ってどうやって選べばいいのか見当がつかなかった。
……でも。ひとつのネックレスが目に留まり呟いた。
「これ、クローバー?」
ハート型の葉っぱが三つ広がっている可愛らしいデザインだ。
でも三つ葉というのが意外だった。
幸運という花言葉がある四つ葉は、デザインとしてよく見るが、三つ葉は珍しい。