故意な恋~ある執事の日常~
「そして決定打になったのが、小学生を助けたことだったみたい」
「小学生…?」
「依里ちゃんは覚えていないかもしれないわね。
でもね、何の見返りも求めない優しさに、晴人は完全に恋に落ちてしまったみたいなの」
暴露するのがよっぽど嬉しいのか、奥様は楽しそうです。
後で坊ちゃんに怒られるのは確定ですよ、奥様。
私は一貫して無罪を主張しようと思います。
これは、坊ちゃんがきちんと口止め出来なかったことによる結果なのですから。
身から出た錆、というやつです。