敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~

「このままって、いくらなんでもこんな格好で出席できません」


ジーパンにアンサンブルニットでは買い物までがせいぜい。このままパーティーに出席したら、それこそ笑い者にされて惨めだ。


「とにかく心配いらないから。それを伝えに来たんだ」
「心配いらないって言われても……」
「俺だってこのまま行くつもりだ」


聖が自分を指差して屈託なく笑う。

スリムなジーパンにシャツを合わせたシンプルな格好だが、それはそれで聖にはよく似合っている。というか彼の場合は、なにを着てもファッション誌の一ページに掲載されたモデルのように見えるのが羨ましい。


「そういうことだから準備が出来たらリビングにおいで」
「ちょっと待って、聖さん――」


呼び止めたが、ドアは七緒のすぐ鼻先で閉じられた。

(このままの格好って……)
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