敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~
単刀直入に質問すると、聖はすぐに浮かない顔つきになった。
「なんで七緒がそれを?」
やはりそうだったらしい。
七緒は手にしていたスマートフォンを聖にかざし、ふたりのツーショット写真を表示させた。
「……彼女から送られてきたのか」
「ついさっき」
聖から大きなため息が漏れる。
「あの女、相当ヤバいな。今日診察に来た」
「具合が悪くて?」
「いや、違うだろう。俺に七緒から自分に乗り換えたらどうかと言ってきた」
「えっ、唯斗くんは?」
先ほど抱いた嫌な予感が現実味を帯びてくる。打ち消したばかりの疑惑を聖に肯定されてしまった。
「正式に婚約してないし結婚もしないらしい」
「子どもはどうするの?」