ハートの中に入らせて。
「あの、あ…ありがとう、ございます」

私は恥ずかしくて、手をモジモジさせて、俯きがちに言った。すると、絶世の白馬な王子と呼ばれている琥珀くんはモブな私の方に振り向いた。そして、しれっとした面持ちで、私の頭を鷲掴みした。

「ひゃ、わわわわ」

と私は素っ頓狂な声が漏れた。

「簡単に引っかかる癒優がわりーんだよ」

と言い放った。えっ?!なんで、いつも一人行動してる私の名前を知ってるの??!

私はびっくりして目を合わせられなかったのに、ばっと前を見て、思いっきり、琥珀くんと目が合ってしまった。
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