恋ノ初風
「中々うまそうだな」
「私玉ねぎしただけ…」
 食卓にハンバーグと、味噌汁と野菜、ご飯を2人分、向かい合わせるようにして並べる。
 今言ったように私が手伝ったのは玉ねぎだけ。
「味噌溶いただろ」
「結局凛がやり直したし…」
「言ったろ。最初から何もかもうまくいく人なんていないんだから。成長スピードは人それぞれたけどな」
 凛が私の向かいに座る。私はもちろん凛ママの箸を借りている(無断だけど)。
「うん!美味しい」
「な、美味い」


ご飯を食べ終えると、とりあえず寝床を探すと言うことになり、凛が真っ先に2階へ向かった。

 凛のパジャマは、サイズがあっているとはいえ袖は手を覆いかぶさっている。わざとじゃないのに萌え袖になっている。

 ほとんど同じ間取りだから




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