沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません

黒岩くんは私の手からラケットを引っこぬき



「こんなものいらないから」



2本のラケットを、バド仲間の男子に返している。



私の隣まで戻ってくると


バサッ!


立てかけてあった傘を勢いよく開いた。




『潤♡由乃』と描かれた真っ赤な傘。



黒岩くんは私たちの顔を隠すように傘を傾け、みんなからの視線を遮っている。





「キスでとろける由乃の顔、誰にも見せたくない!」




黒岩くんは傘を持っていない方の手を、私の頬にそえると

ハチミツを溶かしたような甘い吐息を、私の唇に吹きかけた。







「由乃を一生、全力で愛し抜くことを誓います」




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