沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
最悪な朝








月曜日になりました。



目覚めた瞬間から、憂鬱なため息ばかり吐き出しちゃう私。


家事をすべて終え、高校まで歩き。

ついに来てしまいました。


自分の教室の前に。



入りたくないなぁ……



複雑な感情が、教室に入ろうとする私の足を止める。


黒岩君に、どんな顔で挨拶をすればいいんだろう?


隣の席だし。

この前、怒らせちゃったし……



心臓に手を当て、恐怖を吐き出すために深呼吸。



とりあえず笑顔、笑顔!

笑っていれば、なんとかなる!



引きつる顔の筋肉を、無理やり緩め

微笑みながら、私は教室に足を踏み入れた。



「おはよう~」



いつもよりテンション高め。

顔の高さに手を挙げて、教室に入ったのに……


あれ?


私の顔が、コトンと横に傾く。

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