鈴蘭の私たち。



あの日以降、なんだか健太とのやりとりが億劫に感じたのだ。


毎日学校でも会ってるのに、帰ってからも健太からメールが届く。


『何してるのー?』とか『猫発見!』とか。


今までは少しめんどくさいと思いながらも微笑ましさもあったメールが、今となってはめんどくさいが勝ち出した。


「なんかそんなに健太のこと好きじゃなかったのかもなー、と思って。そんなんで付き合い続けるのは失礼だと思うし…」


元々健太からかなり言い寄られて付き合い出したわけで、結がどこまで健太を好きだったかは本人もよくわかっていなかった。





< 15 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop