鈴蘭の私たち。



長谷川さんって本当に近くで見ると美人だよなぁ。


しかも声がハスキーですごい色っぽい。


そんなことを思った自分が恥ずかしくなり、結は日誌に視線を落とす。


「長谷川さんは部活やってるんだよね?」


沈黙の中鈴花が自分を見つめているような気がしてならず、結は鈴花に話しかけた。


「一応ね。軽音楽部に入ってるよ」


「そうなんだぁ、カッコいいね!楽器とか弾けるの?」


ギターを弾いている鈴花をイメージして、似合いそうだなと結は思った


「ボーカルだから楽器とかはあんまり弾けないんだ」


カッコ悪いかな?と付け足して鈴花が笑った


「ボーカルも全然カッコいいよ!長谷川さん良い声してるし絶対似合う!」


と、思わず返してしまう結。


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