年下男子は天邪鬼


それから最初こそ優しく動いていた大地だったが、それも束の間だった。


「あ…」


気持ちよさで意識を失いそうなほどだ。


きっともう何も言っても止めてくれないと
分かっていても「もう..ダメッ」と
降参の声が漏れてしまう。



「…ッ…」



大地も限界が近いのか眉間にしわを寄せ
男らしい喉仏が大きく上下に動く。


「依子っ..」


私の名前を呼ぶ度に幸せな気持ちに胸がふくらむ。

そして、
私が「あぁっ」と大きくのけ反った瞬間
大地はグッタリと私に覆いかぶさった。

こんなにも愛しいと感じたのは初めてかもしれない。

ハアハアと肩で息をする大地を私はギュッと抱き締め「大地、大好きっ」小さく叫んだ。

大地はフッと微笑むと「俺も大好きだ」と
力強く抱きしめ返してくれた。

私はその一言に幸せに胸が膨らんだ。
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