ただ…傍にいたいだけ…
“会いたかった”

ヤバい…!!
めっちゃ、嬉しい!!

ヤバい、どうしよう。
顔がにやける!


そして、30分位して雛葉が裏口から出てきた。

「お待たせ!ごめんね、待たせて!」

「……/////」

私服、可愛い/////

いつもはTシャツにチノパンで、エプロンとバンダナを巻いている。

私服を着ている姿は、初めてだ。

「琉輝くん?」

「あ////ごめん」

「ううん!帰ろ?
家、どっち?」

「は?何言ってんの!?
送るのは、俺!!」

「それは、こっちのセリフ!!
高校生なんだから!」

「は?そっちは、女じゃん!!」

「でも、高校生に送ってもらうわけには……」

「じゃあ、俺ん家の近くの公園に行こ?
そこまで、旦那に迎えに来てもらえば?
それならいいだろ?」

「え?」
雛葉が、目を見開く。

「雛葉を一人では帰さねぇよ?
俺を送るっつうなら、雛葉もちゃんと旦那に迎えに来てもらえよ」

「それは………
今日…は……いな、い…の……」
歯切れの悪い、雛葉。

「雛葉?」

薬指の指輪に触れている雛葉。
切なく、瞳が揺れていた。
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