夕焼けの恋
そこには同い年くらいの女の子が歩いてきていた。

ストレートの髪と制服のスカートが風になびく。

隣に並んだその子は綺麗だった。

「こんにちは」

「…こんにちは」

「あ、西高ですか?何年?」

言われて初めて彼女の制服が俺と同じ高校のものだと気が付いた。

「1年です」

「あ、私2年。先輩だ」

彼女は少し微笑んだ。

「お兄ちゃん、帰ろ!」

その時祐樹が支度を終えて俺の元に走ってきた。

少し遅れて祐樹の友達、葉月ちゃんが来る。
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