目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました

「明後日には自分も峰崎さんになるくせに」


!?


「私? 私が何になる……って?」

「峰崎ユカコ」

「えっ、えっ!? どうして? どういうこと?」

「何? まだ7年前の高2ごっこを続ける?」


7年前……高2……?


いやいやいや! こちとら現役の高2生ですけど?


峰崎くんこそ、何を言ってるんだろう……


「とりあえず早く家に入ろう……ってユカコ、どうした?」


ポカーンと口を開けている私の顔を、峰崎くんが覗き込んできた。


「……峰崎くん、今いくつ?」


峰崎くんの着ている白シャツとネイビーのスラックスを、てっきり今月に入って衣替えした制服だと思っていた。


けれど、違うような気がしてきた。


峰崎くんのことを老け顔だと思ってしまったけれど、そうじゃないんだとしたら……


「何その質問。この前、24になったお祝いしてくれたくせに、」

「に、24!? 17じゃなくて?」


どういうこと? 一体全体何が起きているの!?

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