目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
峰崎くんが、峰崎くんらしからぬ可愛いことを言っている。
「私のこと、好きだった?」
「うん、好きだったよー。入学して割とすぐぐらいから……」
「ほ、ホントに? 私もずっと好きだったの!」
あっ、興奮しすぎてポロっと口が滑った!
私、告っちゃった!!
「それも、ユカコから聞いて、知ってる……」
それからすぐ、峰崎くんの規則正しい呼吸が聞こえてきた。
あ、あれ? 私はこんなにドキドキしてるっていうのに……
「み、峰崎くーん?」
1度だけ名前を呼んでみたけれど、返事はなかった。
私は眠れるかな?
変な時間帯に1時間ほど深ーく眠ってしまったし、そして何より、すぐ真横に峰崎くんがいるこの状況で……
…………
でも、ドキドキしていたのは最初の5分ぐらいだった。
峰崎くんの息遣いに耳を澄ませているうちにリラックスしてきた。
これから先ずっと峰崎くんがいてくれる。記憶が戻っても戻らなくても……
次第に手足が重くなってきて、いつの間にか私も心地よく眠っていた。