目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました

※※※


図々しくもたっぷり寝てしまった。


目が覚めると、先に起きた峰崎くんがお握りを作ってくれていた。


大きなお握りだった。梅とじゃこがいい塩梅の。


遅い朝食のあと、峰崎くんは進行予定表を使って、私たちの挙式と披露宴の流れを説明してくれた。


「お昼前に式場内のチャペルで挙式して、お昼から披露宴なんだ。細かいことも含めて全部決めてあるし、明日は式場の人が誘導してくれるはずだからそれに従えばいいよ」


峰崎くんが、びっしり書き込まれた予定表の1番上を指し示した。


「まず挙式なんだけど、これは簡単だよ。牧師さんに何を聞かれても、『はい、誓います』って答えるだけだから」


ふむふむ。

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