星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

私が奈部さんのようなソーシャルワーカーになるためには、まだまだ時間を要しそうだ。

そのほかにも今日のうちにしなければいけないことを済ませ、ふと時計を見ると18時を少し過ぎたころ。

梅沢先生が当直室にいるのも、だいたいこの時間だ。
切りのいいところで仕事を切り上げ、電子カルテをシャットダウンすると、荷物をまとめ「お疲れ様でした」と言いながら地域連携室を出た。

静かな廊下を歩き、救急外来の近くにある当直室へと向かう。

周りに誰もいないことをしっかり確認し、当直室のドアをノックする。
ドアの向こうから微かに「いいよ、入って」と聞こえ、静かにドアを開けた。


「遅かったね」

「ごめんなさい……！　少し仕事が立て込ん……っ！？」


言い終わる前に強引に唇をふさがれてしまう。
次第に意識が朦朧とし始め、そのままベッドに押し倒された。

私の洋服を脱がし、身体中にキスを落としていく梅沢先生。

なんだか、いつもと違う……？　
恋人して私を抱いてくれているのではなく、ただの欲求を解消するだけのような強引さ。

今までのような心地よさはなく、なぜか胸がキリキリと痛んだ。


「う、梅沢…先生……？　ちょっと、痛い……です」


そう言ったのと同時に、私の身体に触れている梅沢先生の手が止まる。

そして、耳を疑ってしまうようなことを口にした。