星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
「どうして? 星七は、俺の性欲処理係なんだろ?」


一瞬、聞き間違いかと思った。
何事もなかったかのように再び私の身体に触れた梅沢先生は、愛撫を続けていく。


待って。 やめて……。
どうして、そんなことを言うの……?

1年前、この同じベッドの上で「好きだよ」と言ってくれたのは、嘘……?


言葉にしたいのに喉が凍り付いたようになってしまい、なにも発することができない。
代わりに瞳から涙が静かにこぼれ落ち、シーツを濡らしていく。

その涙に気付いているのかいないのか。 構わず、私の身体を求めてくる梅沢先生。

触れられた部分が段々冷たくなっていくような感覚になったのは、この日が初めてだったーー。



「梅沢先生……? あの、さっきのことなんですけど……」


ベットに横になったまま抱き合うこともせず、お互い背を向けて話し合う。

さっきのことは、私の聞き間違いかもしれない。
そんな淡い期待を抱きながら、梅沢先生に問いただした。


「あぁ……逆に、星七は俺のなんだと思っていたの? まさか、彼女だとか思っていないよな?」

「……っ」


再び、胸がキリキリと痛みだす。

聞き間違いじゃ……なかった。 彼女だと思っていたのは私だけで、梅沢先生は違った。
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