星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

ウシナウーside.大空ー

星七は、きれいだ。

今思い返してみても、やっぱり俺の完全な一目惚れだ。
仕事に一生懸命で、ふんわりとした雰囲気の彼女に、俺は惹きつけられたんだと思う。


不倫から抜け出せずにもがき苦しんでいた彼女を助けたくて、俺は必至だった。

星七が『梅沢先生との関係を終わりにしたい』と言った日、梅沢先生の院内用スマホに連絡をしたのは俺だ。
当直が梅沢先生だと知っていたからこそできたこと。

梅沢先生が救急外来に来てからは上手く誤魔化したけれど、星七を助けることができて本当によかったと思っている。

その後、改めて告白をして星七との正式な交際がスタートした。

付き合いが始まって約2週間が過ぎた頃。
俺たちの交際も順調かな……と、思っていた矢先。


まさか、失ってしまうなんて、思ってもみなかったーー。


* * *

『ピピ……ピ、ピピ……』


枕元で、スマホのアラームが聞こえた。 寝ぼけ眼でアラームを止めたものの、いつもとはなにかが違う違和感を感じる。

その〝違和感〟がはっきりしないまま部屋のカーテンを開け、情報を得るためにとテレビを点けた。


『おはよう…ございま……す。 今日の…関東地……方の天気……は』


テレビを点けたと同時に、お天気キャスターが関東地方の天気を説明している。 が、やっぱりなにかが変だ。
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