星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
じゃあ、あの1年前の言葉はなんだったの?
この1年間、いったいどういう気持ちで私を抱いていたのだろう……。

涙が溢れ、段々と視界がゆがんでくる。


「星七は、俺の彼女だと思っていたの?」

「だって……梅沢先生言いましたよね? 『妻とは上手くいっていないし、離婚して、星七と一緒になりたい』って……」

「あぁ。 妻とは上手くいってないよ。 でも、将来星七と一緒になるなんて言った?」


私の方など見向きもしないで、淡々と言う梅沢先生。
彼の言葉は今の私にとってはものすごく残酷で、胸にグサリと刺さっていく。

ひどい……。 1年前、私を抱いたときにそう言ったのに。

今になってこんなこと言うなんて、私をなんだと思っていたの?


「星七、聞いて? 今さら別れるなんて、君にはできないだろう? 俺も、星七を手放したくはない」


やっと私の方を向いて耳元でそう囁く梅沢先生の言葉に、自分自身もなぜか納得してしまう。
だってもう……私は梅沢先生から離れることができない。

梅沢先生の考えがずるいとはわかってはいるものの、今ここで関係を終わらせることなんて、私には不可能。


「ほら星七、もう一度抱かせて」


そう言いながら、梅沢先生は私の唇をふさぐ。 
それに私の身体は簡単に反応してしまい、そのまま激しく求め合った。
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