運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
 それでも、求められると女性としての喜びに身体が反応する。

 桂が、眠りにつくまで良き父親としてわが子に愛情を注ぎ、寝静まると男としてさくらを求める。

 ホテルのスイートルームに響く二人の息遣い。

「アッ」

 怜の手によって、翻弄された身体は敏感に反応する。

 怜がさくらの胸の先端を口に含み、強めの刺激と共に蜜口から膣内を掻き回すと一気に上りつめる。

「イッ、イッちゃう」
「ああ、もっともっと俺に溺れろ。俺なしじゃ生きていけないくらい、身体に覚えてもらう」

 言葉は俺様だが指の動きは繊細で、さくらが敏感に反応する辺りを攻めてくる。

「アアッ」

 一際大きい声をあげイッたばかりの敏感なさくらの中に、一気に怜のモノが押し入る。

「さくら力を抜け」
「ムリ〜」

 イッたばかりのさくらの中は、収縮を繰り返し怜のモノを締め付ける。

「クッ」

 思わずもっていかれそうになる。なんとか耐える怜は普段の余裕が全くない。

 さくらを気遣う余裕もなく、本能のままに激しくピストンを繰り返す。

 最後は、二人で意識を失うかのように眠りにつくのだった。
 
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