溺愛幼なじみは甘くて強引
「ねぇ理央。今はどう?もう不安はなくなった?」

「不安……?」


幼なじみの関係を離れる不安。

恋人関係を続けられるかの不安。

今の私を見ても、理央はまだ、そういった不安を抱えているのかな?


すると、理央は「うん」と頷いた。


「不安じゃないよ。むしろ、自信満々」

「自信満々?」

「うん。幼なじみとしての俺も、彼氏としての俺も。南月なら、どっちも好きでいてくれるって――

今なら、強くそう思える」

「うん、良かった!」


へへ、と笑う私と理央。

「これからもよろしくね、南月」

「私こそ。よろしくね、理央!」


ギュッと、私たちはお互いの存在を確認するよう抱きしめ合った。


もう、幼なじみだけの関係じゃない。

ついに成立した「恋人」関係。その関係の中に私たちはいるんだって。


それを確認するように、認識するように。

強く、ギュッと。

私たちは、この腕の中に幸せを包み込んだ。


だけど――
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