恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
ドレスを預かり、自室へと引っ込む。
ハリのあるブラックのサテン生地のドレスは、着たらふんわりとしたシルエットになるのだろう。
きっと、私が購入する服とは値段の桁が違うであろうドレスだから、試着するためにファスナーを下げるだけで手が震えそうだ。
慎重に試着を済ませ、クローゼットの扉を開けて内側の姿見で自分の姿を確認する。
想像通り、ウエストラインからふんわりと綺麗な膨らみがひざ丈まで広がるブラックドレス。
背中は大きく開いていて、こんなデザインは人生で一度も身に着けた経験がない。
ドレスの華やかさと、それを着た私の平凡さ。ミスマッチすぎてやっぱり着こなすのは難しいと実感する。
披露するのは気が引けるけれど、謝る気持ちでリビングに顔を出した。