恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


「今日はありがとう。気を張っていて疲れただろ?」


 気遣いの言葉をかけてもらい、自然と笑みがこぼれる。


「私が見たこともない華やかな世界を目のあたりにしたので、緊張して、実はほんの少し疲れましたけど、でも、大丈夫です。それ以上に、貴重な体験ができたので。こちらこそ、ありがとうございました」


 いい一日だったと振り返って、それで終わりにしたい。だけど、お義母様のことがずっと引っかかっている。

 私と入籍したと聞いたとき、その顔にははっきり受け入れられないと書いてあった。

 彰人さんとお義父様が話している間も、自分は認めないと言わんばかりにふたりを睨みつけていた。

 すっきりとしないまま、あの場を立ち去ってしまったけれど、今になっても心に引っかかって落ち着かない。

 紅茶をテーブルに戻し、姿勢を正した。


「あの、彰人さん……本当に、私でいいのでしょうか」


 不安を隠さず口にすると、彰人さんはカップをソーサーへと戻した。

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