恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 彼女はいつ見かけても明るく一生懸命に仕事に取り組んでいて、その姿を目にできると不思議と自分までパワーをもらっていた。

 彼女を密かに見守っていたからこそ、その異変に気づいたのは言うまでもない。

 ここ半年ほど前から、彼女の様子が明らかに変化を始めたのだ。

 いつものような笑顔は格段に減り、それまでの明るい雰囲気が薄れていった。

 彼女と直接話すような間柄でもなく、そのチャンスすらもないまま時は流れ、今のあの場面に遭遇した。

 彼女からあの笑顔を奪っていったのは、間違いなくあの男だと確信した。

 だからつい、彼女の手を掴んでまで引き留めてしまった。

『大丈夫』と言われてしまえば、結局なにもできない自分に苛立ちを覚えていた。

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