恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 帰省後数日は、ショックからの興奮状態の中、〝これでよかったのだ〟と自分に何度も言い聞かせ、気持ちを鎮めて落ち着かせた。

 だけれど、四日、五日と経ってくると、とてつもない虚無感に襲われた。

 食事と入浴の時間以外は自室にこもり、早急に着手しようと思っていた就職活動も手につかない。

 下手したらベッドの上でぼんやりしている時間が一日の大半を占めているような状況になっている。

 気づかぬうちに、彰人さんが私の中でこんなに大きく、そしてかけがえのない存在になっていたことを痛いほど思い知った。

 私たちはあの日、出会う運命だったのかもしれない。だけど、それは決して報われない運命でもあったのだ。

 それならいっそのこと、はじめから出会わなければよかったのかもしれない。彰人さんを知らなければ、こんな気持ちにだってならなかったのだ。


「ごめんね、心配かけて。いつまでもだらだらして迷惑かけられないし、今日から就活も始めるね」

「無理しなくていいわよ。そのための実家でしょ」

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