恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 お義母様と会った日から、もうすぐ一週間。

 あの日、連れて行かれたマンションからひとり出て、その後そのまま実家に帰った。

 どういうふうに帰ってきたのか、ぼんやりとしか記憶がない。

 ただ〝帰らなくては〟その一心で電車に乗り、新幹線に乗った。

 電車の中で、なにかに追い立てられるようにスマートフォンから彰人さんの連絡先を削除した。

 消したくないという感情がなかったわけではないと思う。

 ただ、お義母様の顔がずっと目の裏に貼りついていて、強迫観念みたいなものだったかもしれない。

 なんの連絡もなしにひとり実家に帰ってきた私に、両親はいったいどうしたのかと事情を問い詰めた。

 なので、お義母様に身を引くよう言われ、新しいマンションや手切れ金を用意されたことを隠さず話した。

 もちろんそれらは受け取らず、実家に帰るという宣言をして勢いで帰ってきてしときの状況を説明した。

 両親は私の話を聞き、正直、彰人さんと本当にうまくやっていけるのかと思っていたと話してくれた。

 やはり、彼の家柄、身分を考えると様々な障害があると懸念していたという。

< 234 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop