恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 今日、お試し日の業務報告。

 買い物に行き夕食の準備をしたほか、手探りで部屋の掃除を行った。

 床掃除はロボット掃除機があったためそちらに任せ、私はダスターを手に埃が集まりそうな箇所を見て回った。

 そのほかにもお手洗い、パウダールームとバスルームでも基本の清掃を行ったけれど、まだ住んでいないのでは?と思えるほど、どこもほとんど汚れはなく綺麗だった。


「そうか、悪いな。助かる」


 リビングに入った筧さんは、スーツのジャケットを脱ぎながら「おっ」と声を漏らす。その視線はダイニングテーブルへと向いていた。


「一応、夕食の準備もさせてもらいました」

「一応?」

「あ、本当に、一般庶民食を作ってしまったので、これでいいのかという意味で……」

「それは楽しみだな」


 筧さんは「手を洗ってくる」と踵を返してリビングを出ていく。

 もうすぐにでも食事を始めようとする様子に、慌ててキッチンに舞い戻った。

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