恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「あの、でも、私にそんな大役が務まるのでしょうか……。相応しい方がいくらでもいらっしゃるかと」
「 まだ完全に仕事がはじまっていないのに君に頼むのは本当に申し訳ない。 もちろん、特別手当も出すし、その次の日は一日休んでもらって構わない。引き受けてはもらえないか」
筧さんが真剣な面持ちでお願いをするものだから、「わかり、ました」と自然と返事をしていた。
「私にできることでしたら、お手伝いします」
これもここでの仕事のひとつと考えて了承する。
「ありがとう、助かる。詳細は追って知らせる」
となりに立っていてくれていればいいと言われても、きっと私の想像を超えた世界なのだろう。
私なんかで場違いにならないのかと不安しかないけれど、筧さんが連れていけないと判断すれば必要ないと言われるだろう。
私は業務として、筧さんの指示に従えばそれでいいのだ。
一礼し、ダイニングテーブルから離れてキッチンの片付けを再開した。