目に視えない私と目が見えない彼
第六章

五人目



残りの任務期間は来衣先輩の守護霊代行をすることになった。

表向きは来衣先輩の守護霊代行。
本当の目的は、彼が死亡予定者リストに入ってしまった原因を突き止めて阻止すること。

なにより、来衣先輩が死んでしまうなんて絶対にだめだ。
もし、死因が自殺だとしたら、私のせいかもしれない。

そう考えたら胸が張り裂けるように痛かった。

レンガ調でお洒落な一軒家の前で立ち止まっている。このお家が来衣先輩の家だ。

幽霊なので家の中に侵入することは容易い。
問題は来衣先輩には私が視えてしまうということ。今までのように近くで見守りをするなんてことは不可能だ。
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