Lost at sea〜不器用御曹司の密かな蜜愛〜
そんなふうに考えながら立ち尽くしていると、ようやく六花が出てきたことに気付いて宗吾は電話を切る。
「電話、切っちゃって大丈夫なの?」
「あぁ、大したことじゃないから。それより今日は六花にこれを着てほしいと思ってさ」
電話のことから話題を逸らすように、ソファに置いてあった紙袋を六花に手渡す。見たことのないブランドの名前が書かれており、六花は首を傾げながら中に入っている服を取り出した。
「ワンピース?」
白い丸襟が付いた薄いアイボリーの総レースのワンピースは、今まで着たことのない可愛いらしいガーリーな雰囲気のものだった。袋の中には同系色のバレエシューズも入っている。
「六花に似合いそうだなと思ったんだ」
「……いつ準備したの?」
「一緒に買い物に行った時。裏でこっそり買ってた」
「……なんかちょっと意外。私ってこんな感じなの?」
「というか、こういうのを着て欲しいっていう俺の願望」
「宗吾の好み?」
「まぁそうかな」
再び浴室に向かい、脱衣所で着替えとメイクを済ませる。その間も頭の中は疑問符だらけだった。
てっきり昔の私みたいなフェミニンなコーディネートが好きなのだと思っていたのに、こんなに可愛い服が出てくるとは想定外だ。
それよりも服も靴もサイズがピッタリだったことに驚く。特にバレエシューズーーまるで私がヒールに慣れていないことを知っているかのような選択じゃない。
子供が生まれてからは特にファッションには興味がなくなっていたから、着るもの一つでこんなにウキウキするなんて不思議な気分だった。
つい癖で髪を一つにまとめて外に出ると、宗吾は目を細めて微笑んだ。
「よく似合うよ。六花はこういう可愛い服が似合うだろうなってずっと思っていたんだ」
「……普段着ないから、なんか変な感じだけどね」
六花が照れたように視線を逸らすと、宗吾はポケットに手を差し入れながら、ゆっくりと彼女のそばまでやってくる。
「六花、ちょっとじっとしてて」
まるで抱きしめられるかのように六花の首元に宗吾の手が伸びてくる。ひんやりとした感触がして首元を見てみると、雪の結晶を象ったダイヤのネックレスが輝いていた。
「電話、切っちゃって大丈夫なの?」
「あぁ、大したことじゃないから。それより今日は六花にこれを着てほしいと思ってさ」
電話のことから話題を逸らすように、ソファに置いてあった紙袋を六花に手渡す。見たことのないブランドの名前が書かれており、六花は首を傾げながら中に入っている服を取り出した。
「ワンピース?」
白い丸襟が付いた薄いアイボリーの総レースのワンピースは、今まで着たことのない可愛いらしいガーリーな雰囲気のものだった。袋の中には同系色のバレエシューズも入っている。
「六花に似合いそうだなと思ったんだ」
「……いつ準備したの?」
「一緒に買い物に行った時。裏でこっそり買ってた」
「……なんかちょっと意外。私ってこんな感じなの?」
「というか、こういうのを着て欲しいっていう俺の願望」
「宗吾の好み?」
「まぁそうかな」
再び浴室に向かい、脱衣所で着替えとメイクを済ませる。その間も頭の中は疑問符だらけだった。
てっきり昔の私みたいなフェミニンなコーディネートが好きなのだと思っていたのに、こんなに可愛い服が出てくるとは想定外だ。
それよりも服も靴もサイズがピッタリだったことに驚く。特にバレエシューズーーまるで私がヒールに慣れていないことを知っているかのような選択じゃない。
子供が生まれてからは特にファッションには興味がなくなっていたから、着るもの一つでこんなにウキウキするなんて不思議な気分だった。
つい癖で髪を一つにまとめて外に出ると、宗吾は目を細めて微笑んだ。
「よく似合うよ。六花はこういう可愛い服が似合うだろうなってずっと思っていたんだ」
「……普段着ないから、なんか変な感じだけどね」
六花が照れたように視線を逸らすと、宗吾はポケットに手を差し入れながら、ゆっくりと彼女のそばまでやってくる。
「六花、ちょっとじっとしてて」
まるで抱きしめられるかのように六花の首元に宗吾の手が伸びてくる。ひんやりとした感触がして首元を見てみると、雪の結晶を象ったダイヤのネックレスが輝いていた。