愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
「あ、あの・・・!」

「大丈夫、フレアが私を好きになるまでしないよ。でも、これで少しは私で頭がいっぱいになったかな」

アルベルト殿下がクスクスと笑った。

「からかわないで下さい!」

「フレアが可愛すぎるのがいけないんだよ」

そうアルベルト殿下は仰って、私に手を差し出した。

「今日は、私のことだけ考えて。お姫様。・・・・なんて、どうかな?」

アルベルト殿下はいつも大人びているが、今日は何故か年齢相応に見えた気がした。
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