10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
食事……今日は何も予定を決めてなかったからジーンズにロンTというラフな格好だった。
軽くメイクもしてくれた。
髪もポニーテールにあげた。
リビングに戻ると土屋くんもラフなスーツに着替えていた。
「あれ?スーツ持ってたの?」
「車に積んであった」
「どこ行く?」
諒夏さんと土屋くんは話し合いを始めた。
お店の名前をたくさん話しているが全く敦美にはわからない。
「出ましょ」
電話していた諒夏さんは電話を終えるとバックを取りに行き私達はマンションから出た。
土屋くんの運転で諒夏さんと敦美は後ろに座った。
諒夏さんとたわいも無い話をしながら車が止まったのは少し郊外のビルだった。
「ここ?」
敦美が尋ねると、ここは本社ビルと言われた。
土屋不動産と書かれたビル
「祖父が土地を買取りHOTELに参戦してSoil HOTELが展開していったのよ、元々は不動産会社なの」
諒夏さんが説明してくれた。
そっか、HOTELで営業や、企画、経理の仕事をする訳では無いから会社というものが存在するんだ。
「だから俺はそのうち土屋不動産に勤めることになるんだ」
「名刺は?」
「HOTELとしての営業を今はしてるから名刺はSoil HOTELになるんだ」