極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
これから副社長に会うと思うと、緊張で胃がキリキリ痛くなった。
いつも肝心な時に身体が不調になる。大学入試や公務員試験の時もそうだった。
ラウンジの入り口で叔父が店員に「木村です」と告げると、窓側の眺めのいい席に案内された。
四人がけのテーブルに男性がひとり座っているのを見て、フーッと深呼吸する。
後ろ姿だが、背筋がピンとしていて綺麗だ。なんというか後ろ姿だけで育ちのよさととてつもないオーラを感じる。
叔父は優しい人だと言っていたけど、できればこのまま踵を返して帰りたい。
落ち着け、落ち着け。
ここでトイレに逃げ込んだら、叔父の出世にも影響する。
頑張れ、愛音。
少し俯きながら必死に自分に言い聞かせている私の横で、叔父が「お待たせしてしまったようですみません」と副社長に声をかける。
「いえ、僕が早く来すぎただけです。ここに泊まっているので」
その声を聞いて、身体がビクッと反応した。
これは幻聴だろうか?
颯人さんと……同じ声。あまりに緊張して私の耳がおかしくなった?
きっと気のせい。副社長が颯人さんなんて偶然があるわけないと思うのに、心がざわつく。
嫌な予感がして恐る恐る顔を上げると、目の前には確かに颯人さんがいて……。
う……そ。本当に颯人……さん?
目を大きく見開いたまま固まった。
※試し読みとなっております。
いつも肝心な時に身体が不調になる。大学入試や公務員試験の時もそうだった。
ラウンジの入り口で叔父が店員に「木村です」と告げると、窓側の眺めのいい席に案内された。
四人がけのテーブルに男性がひとり座っているのを見て、フーッと深呼吸する。
後ろ姿だが、背筋がピンとしていて綺麗だ。なんというか後ろ姿だけで育ちのよさととてつもないオーラを感じる。
叔父は優しい人だと言っていたけど、できればこのまま踵を返して帰りたい。
落ち着け、落ち着け。
ここでトイレに逃げ込んだら、叔父の出世にも影響する。
頑張れ、愛音。
少し俯きながら必死に自分に言い聞かせている私の横で、叔父が「お待たせしてしまったようですみません」と副社長に声をかける。
「いえ、僕が早く来すぎただけです。ここに泊まっているので」
その声を聞いて、身体がビクッと反応した。
これは幻聴だろうか?
颯人さんと……同じ声。あまりに緊張して私の耳がおかしくなった?
きっと気のせい。副社長が颯人さんなんて偶然があるわけないと思うのに、心がざわつく。
嫌な予感がして恐る恐る顔を上げると、目の前には確かに颯人さんがいて……。
う……そ。本当に颯人……さん?
目を大きく見開いたまま固まった。
※試し読みとなっております。


