非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~【コミカライズ原作】
「湊斗くん。君は私に、そんな事を言える立場ではないはずです。聞けばウイルス騒動を起こして、あわやプレス発表会をつぶしそうになったらしいじゃないですか。少々気が緩んでいるのではないですか? 特定の女性とも親しくしているようですし……」
「それは、どこからの情報でしょうか?」
「どういう意味ですか?」
「いえ、つい先日、弊社に菱山社長のお身内の方が、その身分を偽って入社していることがわかりましたもので」
菱山は、何も言わずに目を細める。
「ビジネスは信頼関係です。弊社に疑念を抱かれるような方とは、今後も安定的な取引ができるとは思えません」
淡々と話す湊斗の前で、菱山の顔が徐々に歪んでいく。
菱山はわなわなと肩を震わせると、再びテーブルに拳を突き立てて身を乗り出した。
「ならば紫のことはどうする気だ! 君のせいで事故に合ったこと、まさか忘れたとは言わせませんよ」
「紫さんには、今後もできる限りのサポートはさせていただきます」
「サポート? 女がいながら、しらじらしい。そんな事が許されるとでも思ってるのか!」
「それは、どこからの情報でしょうか?」
「どういう意味ですか?」
「いえ、つい先日、弊社に菱山社長のお身内の方が、その身分を偽って入社していることがわかりましたもので」
菱山は、何も言わずに目を細める。
「ビジネスは信頼関係です。弊社に疑念を抱かれるような方とは、今後も安定的な取引ができるとは思えません」
淡々と話す湊斗の前で、菱山の顔が徐々に歪んでいく。
菱山はわなわなと肩を震わせると、再びテーブルに拳を突き立てて身を乗り出した。
「ならば紫のことはどうする気だ! 君のせいで事故に合ったこと、まさか忘れたとは言わせませんよ」
「紫さんには、今後もできる限りのサポートはさせていただきます」
「サポート? 女がいながら、しらじらしい。そんな事が許されるとでも思ってるのか!」