非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~【コミカライズ原作】
夜風が心地よい海岸沿いを、診療所に向かって歩く。
まだ仕事が残っているからと、宴会は早々にお開きになった。
「次の船が出るのは一週間後だからね。また明日も宴会しましょう」
ご近所の奥さま方に見送られ、一毬たちは一旦宿を後にしたのだ。
「歩いての移動で、すみませんなぁ」
宮脇は豪快に楽しそうに笑う。
「いい酔い覚ましになりますよ。それにしても、酒を飲んで仕事するのは初めてだな」
湊斗はくすっと肩をすくませると、一毬を気づかうようにそっと手を取る。
その様子をチラッと見た宮脇が、にっこりとほほ笑んだ。
「本当に仲が良いご夫婦で。奥さんはおめでたですかな?」
宮脇の言葉に、一毬は「えっ?!」と目を丸くした。
「わかるんですか?!」
「そりゃあ、これでも医者なもんでね。ピンとくるんですよ」
宮脇は耳の横に人差し指を立てて、おどけて見せる。
「島にいる間に、何か体調の急変があったらすぐに言って下さいよ。ここいらじゃ、24時間呼び出されるのは当たり前ですから」
「24時間?! それは大変ですね」
おどろく一毬に、宮脇は小さく首を振る。
まだ仕事が残っているからと、宴会は早々にお開きになった。
「次の船が出るのは一週間後だからね。また明日も宴会しましょう」
ご近所の奥さま方に見送られ、一毬たちは一旦宿を後にしたのだ。
「歩いての移動で、すみませんなぁ」
宮脇は豪快に楽しそうに笑う。
「いい酔い覚ましになりますよ。それにしても、酒を飲んで仕事するのは初めてだな」
湊斗はくすっと肩をすくませると、一毬を気づかうようにそっと手を取る。
その様子をチラッと見た宮脇が、にっこりとほほ笑んだ。
「本当に仲が良いご夫婦で。奥さんはおめでたですかな?」
宮脇の言葉に、一毬は「えっ?!」と目を丸くした。
「わかるんですか?!」
「そりゃあ、これでも医者なもんでね。ピンとくるんですよ」
宮脇は耳の横に人差し指を立てて、おどけて見せる。
「島にいる間に、何か体調の急変があったらすぐに言って下さいよ。ここいらじゃ、24時間呼び出されるのは当たり前ですから」
「24時間?! それは大変ですね」
おどろく一毬に、宮脇は小さく首を振る。