一晩だけのつもりだったのに、スパダリ専務の甘い手ほどきが終わりません……なぜ?

 買い物を終え帰宅した光莉は、シワにならないようレモンイエローのパーティドレスと借りた服をハンガーに掛けた。

「あれってどういう意味だったんだろう……」
 
 今は特定の女性がいないからいくらでも相手をしてやるということだろうか。
 瀧澤が光莉の身体に魅力を感じている?まだらに日焼けした身体に興奮するタイプ?

(そういえば昔、理一くんが「男の性癖は百人百色!」って力説して奈緒に頭を引っ叩かれていたけど……)
 
 まさか本人に尋ねるわけにもいかず、光莉はひとり悶々としたのだった。

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