スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~
「もう……終わりですか?」
言ってしまった後で、はっと我に返る。
(待て待て!今のなし!)
瀧澤から求められるならともかく、自分からキス以上のものを求めるのはなんか違う気がする!
「君は私をどうしたいんだ?」
瀧澤ははあっと大きなため息をつくとハンドルに突っ伏し、恨めしそうに光莉を横目で見つめた。
どうするもこうするもない。光莉だってどうしたいのかわからない。
「すみません……」
もっとキスがしたかったと思っただけで他意はない……はずなのだけれど。どうやっても下心が隠せない。
(いや、でも。セフレなんだし、多少の下心はあった方が健全?)
言葉では形容し難い沈黙が流れる。
「来週、また上海へ行くことになった。次に日本に戻るのは再来週の予定だ」
「そうなんですか?」
「帰ってきたら、君に話したいことがある」
「……わかりました」
瀧澤はその後パーキングからアパートまで歩いて光莉を送ってくれた。