スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~

「今日は遠慮せずにどんどん食べて飲んでくれ」
「はい!」

 つまり、今日は労いの意味を兼ねた打ち上げだということだ。

(それなら遠慮はいらないな!)

 光莉は瀧澤の言葉通りたらふく食べることにした。
 瀧澤も大口の契約が決まったとあって上機嫌だった。
 出されたコース料理はどれも食べたことのない味がした。
 カニの天ぷらが絶品だと騒いでいると、瀧澤が追加で注文してくれた。揚げたてはやはり最高だ。
 日本酒も飲みやすいフルーティな甘口で、水のようにごくごく飲めた。光莉はそこそこお酒に強い方だが、瀧澤はそれ以上だった。二人ともほろ酔いになり、話が弾む。

「テニスの練習は今後どうします?」

 安西との接待テニスのために毎週のようにテニスの練習に勤しんでいたが、契約が締結されたとなればそこまでする必要はない。
 
「日数を減らしてしばらくは続けようと思っている。せっかく楽しくなってきたからな」
「楽しいって思っていただけて嬉しいです」
「また練習に付き合ってくれないか?」
「はい!喜んで」

 瀧澤にテニスを好きになってもらえたことは光莉にとって嬉しいニュースだ。

< 57 / 198 >

この作品をシェア

pagetop